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2019-03-03

【日本の製造業・生産管理の立て直しの課題と改革の方向性】 最終回 フレームワーク化した生産管理を取り巻くシステム群

【日本の製造業・生産管理の立て直しの課題と改革の方向性】 

最終回 フレームワーク化した生産管理を取り巻くシステム群

●生産管理がいまだ表計算の山に埋もれている日本の工場

日本の工場に行くと、システム化が非常に遅れている印象を受けます。優秀で勤勉な人に支えられてきたため、人に依存した生産管理になっているのです。
直接作業はIEのおかげで作業分析が行われ、標準化をした上で作業が設計されました。一方、生産管理に代表されるような間接業務は、自然発生的な仕事のまま、人が表計算ソフトを駆使して回しているような状況です。
また、実績収集も手書き帳票に記入後、手作業で集めて表計算に打ち込むといった有様です。集計も表計算ソフトで行われており、何枚ものシートを渡って再計算され、作っている本人しかわからないような複雑なシート構成になっています。
立派な設備は製造のために入っていますが、システムでは統合されておらず、島宇宙のように存在する設備に手入力で指示を出し、そこから表示される実績や製造条件、稼働状況は手書きで紙に写し取られ、表計算に入力されます。
稀にERPが使われていることもあります。古いホストで生産管理と称されるシステムが動いている場合もあります。しかし、データの入力は人力で行われており、帳票は紙で出力されていれば、高機能なシステムであっても単なる伝票・帳票発行マシンか、手入力された実績を蓄積する”箱”程度になっているのです。

システム統合=SI:System Integrateなどは夢、個別に存在するシステムをつないでいるのは紙と表計算ソフトと人間といった有様です。


●生産管理をシステム化するには明確な業務デザインとシステムへの橋渡しが必要

このようなご時世に至って、なぜこのような状況になっているのでしょう。原因はいろいろあり

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